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7日午後1時18分ごろ、山口県下関市一の宮卸本町で、雑貨卸会社「辻豊」の倉庫が倒壊したと消防に通報があった。県警によると、倉庫の前に止まっていた車7台が巻き込まれた。車内にいた3人が救出されたが、いずれも辻豊の社員で下関市の樋口善彦さん(55)が死亡し、40歳と54歳の男性が背骨の骨折や首のねんざのけがをした。
県警捜査1課などによると、倉庫は鉄骨造り一部3階建てで、道路に面した2階の一部が崩壊。下敷きになった車7台中3台に、1人ずつが乗っていた。
辻豊によると、倉庫は1970年ごろに建てられた。幹部の男性は取材に対し、「経年劣化(があったうえ)に先日の台風の影響で崩落したのではないか」と話した。従業員は23人で、10人が倉庫での勤務だった。正午から午後1時半は休憩時間だったという。
現場は、中国自動車道下関インターチェンジ近くにある下関問屋センター協同組合の団地の一角。
現場周辺の人によると、ゴーッという大きな音がして、外に出ると倉庫周辺から土煙が上がっていたという。周辺ではクラクションを鳴らす音がしばらく響いていたが、途絶えてしまったという。
近くにある会社の建物にいた社員の男性(69)は、救急車や消防車が現場に急行する音を聞いて、現場に駆けつけた。「建物が崩れ落ち、下にとめてあった数台の乗用車が押しつぶされていた。このように建物が崩れ落ちるのは見たことがない。近くにいた事務所の女性が震えていた」と話した。
現場の向かいにある会社の女性は、2階の窓から崩落直後の様子を目撃した。「最初、シャッターを上げ下げする音かと思ったが、音がとても大きく長く続いたので、窓から向かいを見たら壁が落ちていた。前兆は何もなかった」と話した。
近くの女性会社員は午後1時過ぎ、同僚と食事中に大きな音を聞いた。「ものが崩れるような音で、土砂を積んだトラックが横転したのかと思った」と振り返る。それから車のクラクションが鳴り始め、救急車が到着するまでの数分間、鳴り続けたという。
会社倉庫倒壊事故。建物が老朽化していることが伺える。
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